
三国志といえば数多の英雄が登場しますが、やっぱり人それぞれ「推し武将」が違いますよね。
なかでも魏・蜀・呉のトップである 曹操・劉備・孫権 は、それぞれまったく異なる個性を持ち、その魅力に惹かれる人のタイプも大きく分かれます。
「現実主義でカリスマに憧れる人は曹操派」
「理想や義を大切にしたい人は劉備派」
「堅実でバランス感覚を重んじる人は孫権派」
…というふうに、好きな武将でその人の価値観や性格が見えてくるのが面白いところです。
今回はそれぞれの武将が好きな人の“傾向”をまとめてみました。あなたはどのタイプに当てはまるでしょうか?
曹操タイプ

カリスマやリーダーシップに惹かれるタイプ
曹操は「乱世の奸雄」と評されますが、それは悪人だからではなく、時代を動かすだけの圧倒的なカリスマがあったということ。決断力と行動力、そして人材登用の巧みさに魅了される人は多いです。リーダーシップを重んじる人や、「自分も人をまとめたい」と思うタイプは曹操推しになりやすいですね。
リアリストで合理的思考が好きなタイプ
曹操は理想より現実を重視し、勝つためなら時に冷酷な選択もできました。そこに「人間らしい合理主義」を感じて、共感する人もいます。理想主義の劉備とは逆で、「泥臭くても現実を生き抜く強さ」に惹かれる人は曹操派。
アウトロー的なヒーローが好きなタイプ
曹操って「裏切り」「謀略」「冷徹」といったイメージがある反面、詩人として繊細な感性も持っていました。その二面性にロマンを感じる人も多いです。ヒーローっぽい正義一直線よりも、ダークヒーロー的な存在に心を動かされる人は曹操が好きになりやすいです。
「勝者の視点」で歴史を見るのが好きなタイプ
三国志は最終的に魏が中華統一へと道をつなぎました。その基盤を築いた曹操を「やっぱり一番の勝ち組」と見る人も。結果を重視するタイプや「歴史の本流」を見たい人にとって、曹操は外せない存在です。
まとめると、曹操好きな人は 現実主義で、リーダーシップやダークヒーロー的な魅力に惹かれるタイプ が多いですね。
逆に「義や理想を大事にしたい!」という人は劉備派に流れやすいし、「知略や一発逆転の策が好き!」という人は諸葛亮や司馬懿にいくことが多い印象です。
劉備タイプ

理想や義を重んじるタイプ
劉備といえば「仁義」の人。たとえ現実が不利でも、義を捨てずに人を思いやる姿に共感する人は多いです。
人付き合いや友情を大切にするタイプ、正義や道徳を重視する人は劉備に心惹かれやすいです。
弱者に寄り添えるタイプ
劉備は権力も財産もなく、草鞋売りから身を起こしました。そういう背景から「弱き者の味方」として描かれることが多いですよね。
だから劉備好きな人は、「強い者に対抗する庶民の代表」みたいな姿にシンパシーを抱く、弱者に寄り添える優しい人が多いです。
逆境から這い上がる物語が好きなタイプ
なかなか成功せず、苦労ばかりの人生。でも仲間を信じ、諦めずに戦い続けた劉備。
シンデレラストーリーや「遅咲きの成功者」が好きな人は、劉備推しになる傾向があります。
「人徳」や「人望」を重視するタイプ
劉備は派手な策略や圧倒的な武力ではなく、人を惹きつける人徳で仲間を集めました。
人間関係を大切にしたい人や、「自分も人望で人を動かしたい」と思う人は、劉備の姿に共感するでしょう。
感情移入しやすいタイプ
曹操や孫権はどこか遠い存在だけど、劉備は「泣いて、人を頼って、弱さを見せる」人間臭さがあります。
だから劉備好きな人は、ヒーローというより「自分の延長線上にいる人」に感情移入しやすいタイプ、と言えるかも。
まとめると、劉備好きな人は 理想主義で、人間らしさや義を大事にし、弱者に寄り添えるタイプ が多いです。
曹操好きが「現実主義」なら、劉備好きは「理想主義」。ちょうど正反対の方向性に惹かれる感じですね。
孫権タイプ

バランス感覚を重んじるタイプ
孫権は兄・孫策の跡を継ぎ、若くして江東の地を治めました。彼のすごいところは「曹操や劉備の間でうまく立ち回ったバランス感覚」。
孫権好きな人は、極端な理想主義や現実主義よりも「間をとる」「調整する」センスに惹かれるタイプです。
地味だけど堅実な努力を評価できるタイプ
孫権は曹操や劉備みたいに派手なカリスマはないけど、40年以上も江東を守り抜いた安定感があります。
孫権好きな人は、華やかさよりも「長く安定して物事を成し遂げること」に価値を見出す、堅実派の人が多いです。
人間臭さを愛せるタイプ
孫権は若い頃は血気盛んで酒好き、時に短気。でも年齢を重ねるにつれて落ち着き、為政者として成長していきます。
つまり「完璧じゃないけど成長していく人間味」に惹かれるタイプが、孫権を好きになるんです。
地元愛や守りの強さを大事にするタイプ
孫権といえば「江東を守り抜いた君主」。自分の地盤をしっかり守り、外に振り回されずに自分たちの領土を発展させた点に魅力があります。
孫権好きは、地元意識が強かったり「まずは自分の足元を固めたい」と考えるタイプに多いです。
中庸や協調を重視するタイプ
赤壁では劉備と組み、合肥では曹操に抗い、でも完全にどちらにも従属しなかった。孫権の魅力は「状況を見て柔軟に立ち回る」こと。
だから孫権好きな人は、協調性がありつつ、自分の芯も持っているタイプですね。
まとめると、孫権好きな人は「堅実でバランス感覚があり、人間臭さや中庸を愛せるタイプ」。
派手さではなく安定や持続に魅力を感じる人、といえます。
まとめ
三国志の三英傑――曹操・劉備・孫権。
彼らを「好き」と思う気持ちは、単なる歴史上の人物への憧れにとどまらず、実は自分自身の価値観や生き方の反映でもあります。
- 曹操好きな人は、現実主義でリーダーシップや合理性を重視し、ダークヒーロー的な魅力を好むタイプ。
- 劉備好きな人は、理想や義を大事にし、人間味や弱者への共感を重んじる、心優しき理想主義者。
- 孫権好きな人は、堅実でバランス感覚に優れ、人間臭さや安定した継続を評価する、中庸を愛するタイプ。
三人三様の魅力は、まさに「どの価値観を大切に生きるか」という問いに通じています。
あなたは現実主義の曹操派? 理想主義の劉備派? それとも堅実主義の孫権派でしょうか。
三国志を読みながら、自分自身の「生き方のヒント」を探してみるのも面白いかもしれませんね。